常滑焼の急須
常滑焼の歴史は古く、平安時代の後期に始まり日本六古窯の一つとされています。ちなみに、他の古窯は瀬戸、越前、信楽、丹波立杭、備前の五つ。六古窯という呼び方自体が1948年頃に名づけられた比較的新しいもののようではありますが。
さて、江戸末期のこと、尾張藩の御殿医であった常滑の平野忠司という人は、煎茶や茶道具の愛好家であったそうで、宜興の紫砂壺を腕の立つ陶工に見せて同じような物を作るよう依頼し、安政元年に朱泥(しゅでい)と呼ばれる常滑焼の特徴となる焼き物の完成にいたりました。茶壺作りこそ作家の役割といわんばかりの宜興の影響を受けてか、常滑でも多くの急須が生産されてきました。
こちらは50年以上茶器作りに取り組んできた鯉江桂吉さん作の急須。独自に配合した黒泥をいかした作品が印象的です。こちらの急須も金と赤で描かれた椿と黒泥のコントラストが見事です。
茶漉し部分は金型で機械打ちした非常に細かいセラミック製。茶の出が良く、金属の茶漉しとはひと味違うということで現在の常滑焼では多く使われている茶漉しです。
| サイズ | 手〜胴135、口〜胴107、径85×高77mm |
| 容 量 | 180ml(満水230ml) |
| 重 量 | 本体95、蓋23g |
| 製造地 | 愛知県常滑市 |




