宜興の紫砂壺
中国茶器の代表格、紫砂の陶器は江蘇省の宜興市で産する紫砂泥と総称される土を使った陶磁器です。厳密にはせっ(火へんに石)器という高温で焼き締めた吸水性のほとんどない陶器と磁器の中間的な焼き物です。英語ではストーンウェアと呼ばれます。
釉薬をかけていないため表面に茶の成分を吸着し茶の味を高めるとともに、経年により趣のある変化をするとして人気があり、また保温性が高いため主に烏龍茶・プーアル茶を淹れるのに使われます。中国では急須のことを茶壺といいますが、特に紫砂壺(しさこ・ずぅしゃふぅ)の制作においては明の時代から主に自然物をモチーフにした非常に複雑なものまで様々な造形が生み出され、高い芸術性を評価されています。
周国君作・倣古壺
倣古壺の始まりは清代の邵大亨が初めであるなど諸説あるようですが、倣古とは古代の壺にならったという意味で、この平たい形状はおよそ100年の間に広く作られるようになった定番の茶壺の一つです。蓋のおさまる開口部が大きいので茶葉の出し入れや洗ったりする際にも使いやすい壺形。大紅袍と呼ばれる赤みの強い泥土、紫砂壺ですので釉薬などはありませんが、目が細かい泥土なので自然な光沢が感じられます。茶漉し部分は14孔。作者は周国君さん。1967年宜興の陶芸家の家に生まれ、1996年から独立して自らの工房を作りました。中国工芸美術協会会員。
※手作りのため容量や形など多少の誤差があります。
※紫砂壺の容量記載について紫砂壺以外の器は、形によるものの満水の7〜8割程度が適量ですが、紫砂壺は湯をいっぱいに注いだ後、蓋をして茶をあふれさせるのが基本の使い方です。そのため、あふれた後、蓋を取って残った量を容量として記載しています。
容 量 210ml
サイズ 手〜口143mm×径98×高70mm
重 量 壺148g、蓋62g
製造地 中国江蘇省宜興市





