宜興紫砂壺 碗菱(赤茶)

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宜興の紫砂壺

中国茶器の代表格、紫砂の陶器は江蘇省の宜興市で産する紫砂泥と総称される土を使った陶磁器です。厳密にはせっ(火へんに石)器という高温で焼き締めた吸水性のほとんどない陶器と磁器の中間的な焼き物です。英語ではストーンウェアと呼ばれます。
釉薬をかけていないため表面に茶の成分を吸着し茶の味を高めるとともに、経年により趣のある変化をするとして人気があり、また保温性が高いため主に烏龍茶・プーアル茶を淹れるのに使われます。中国では急須のことを茶壺といいますが、特に紫砂壺(しさこ・ずぅしゃふぅ)の制作においては明の時代から主に自然物をモチーフにした非常に複雑なものまで様々な造形が生み出され、高い芸術性を評価されています。

徐方懐作・碗菱壺

碗菱壺というのはそれほど多く見られる壺形ではなく、あるとしても縦のラインが強く南瓜のような形になることが多いようです。こちらは縦のラインは軽く引かれた線で、胴の部分に波打つ横線と合わせて菱の花を表現しています。蓋のつまみの如意宝珠のような形、仏像などの下にある蓮華台を思わせる雰囲気があります。ちなみに菱形という形を小学校で習いますが、菱形は菱の葉のような形という説、実のような形という説があるそうです。そして葉も実もまったく菱形ではありません。知らない都会っ子は菱の実の画像を検索していただくと、なんかうわあ、という感じがするかもしれませんが、花は水面に浮かぶつつましく美しい白い花です。壺嘴の上部が平たいのもひとつの特徴となっていて、また、倣古壺などと同じように開口部が広く使いやすい形です。茶漉し部分は7孔。作者は徐方懐さん。1968年生まれ、1990年から紫砂工芸を学び始め、作陶歴30年を超えるベテランです。

※手作りのため容量や形など多少の誤差があります。

※紫砂壺の容量記載について

紫砂壺以外の器は、形によるものの満水の7〜8割程度が適量ですが、紫砂壺は湯をいっぱいに注いだ後、蓋をして茶をあふれさせるのが基本の使い方です。そのため、あふれた後、蓋を取って残った量を容量として記載しています。

サイズ手〜口140×幅96×高75mm
容 量200ml
重 量壺176g、蓋80g
製造地中国江蘇省宜興市